自己啓発と感情についての話をしたいと思います。
自己啓発セミナーの合宿で僕の理性の壁が崩壊させられ、感情が高揚したことがありました。
そしてその時は自分の殻をはじめて破れたと感じました。
合宿から家に帰宅する時は、清々しい気持ちになっていました。- しかし、それはドーピングで無理やり筋肉を増強させた末の副作用があり、その後の 虚脱感、虚無感、気持ちの不安定さ、落ち着きの無さ、苛立ち、うつ状態が到来した のでした。
僕が感情は自発的に湧き出ていくべきという結論に達したのは、そういう自己啓発セミナー合宿での強制的な感情放出方法の経験があるからです。
しかし、もう一つ、潜在意識からこんこんと感情が湧き出てくる時の素晴らしさ、す がすがしさ、そして心地よさ、何よりも無理矢理じゃない感動を経験したことも大きかったです。 - それは東京、大阪にあるDream Art Laboratory(DAL)の岩波先生の脳覚醒プログラ ムなどで脳覚醒技術を目の当たりにしてからです。
脳覚醒状態(他の体験談ではトランス状態や超瞑想状態などと書かれてあります)に深く入れた時、無理やり絞り出したのではなく、また誘導されたわけでもないのに、 心の一番深いところの情動部分が勝手に打ち震えだしたのです。
人間の感情や情動といった原始的で本能に近いところにある部分をダイレクトに刺激できるのが岩波先生の脳覚醒技術なのです。
この技術や体感のこと、それと僕が自分が成長できたことについてはまた書いていきたいと思っています。 - 感情の一つにモチベーションがありますが、別にモチベーションを上げるための話も暗示入れ込みもしていないのにもかかわらず、本能が直で刺激されたように、生命パワーの炎が燃え上がりました。
僕が今まで感じたことがない、沸き上がり方でした。
神々しさ、すがすがしさというか、潜在意識の暗いところを光が差し込んできた感じです。 - 自己啓発セミナー合宿で行われたような精神的に追い詰められたり、閉鎖空間で徹底的に『泣かせようとするシステムのレール』の上にのせられたわけでもありません。
とても人工的でいびつで無理矢理感が強かった感情の高揚がひどく低い次元に感じました。
まあ、そういうやり方にすっかり僕は自分を見失い(良くも悪くもですが)、ある種の感情決壊に至ったわけで、これはこれで経験してよかったと思います。
でも問題は長続きしないどころか、中期的に見るとモチベーションの沸き上がり方が ひどく歪になってしまったのです。
『壊れかけのレディオ』じゃないですが、ひどくバランスを欠いた人間になりかねません。
一時期僕は自己啓発のやり過ぎで、そんな自己啓発病にかかっていたでしょう。 - まあ、社会で勝ち抜くためには少しぐらいびつでバランスを欠いたまま突っ走ったほうがいい時があることだけは、書いておきたいと思います。
しかし、人生全体の問題としてとらえると、無理矢理の生き様は不幸になる生き方につながると思います。
感情は無理やり出すものではないからです。
それを続けると疲れてしまうし、うつ病状態になりかねません。
だから、健全な感情の出し方とは、自然に産み出てくるものこそが絶対的なんだと思いました。 - 自己啓発になぜ感情が必要かという話になります。
感情は、知恵や表面の意識よりもはるかに強力なパワーを持っています。
自分が成長するためには、そのパワーが必要となります。
人が変わるってことは、それだけ大変です。
本を読んだだけでは変われません。
表面の意識だけに終始するからです。
実際に感情が自分の中から沸き起こった時、僕はすごく自分が強くたくましく感じました。
自信というのも感情ですし、人を仕事で説得するときにしても、僕の感情のパワーが相手の心を動かすわけです。
研究をコツコツやりつづけて遂にノーベル賞獲得に至る人がいますが、感情のパワーがそれを可能ならしめてくれます。
そういう人は、無理やり感情パワーを出していたら、とてもじゃないですが、途中で挫折していたと思います。 - このことに気づいたとき、僕は自己啓発セミナーの合宿での感情パワーがいかに先細りしていったか合点がいきました。
あの虚脱感の理由も解明できた時、すごく晴れ晴れした気持ちになりました。
なぜなら、自己啓発セミナー合宿を受けたにも関わらず、中期的にはモチベーションが続かなくなったのは、自分自身の弱さがあるからだと思っていたからです。
このモヤモヤ、自己疑念が晴れたのですから、スッキリしますよね。 - 感情に蓋をして僕らは生きています。 いい感情、悪い感情、どちらもつねに外に出していたら、それは社会人不適格者です。
しかし、心の深層に脈打つ感情の流れだけは、常に絶やしてはいけないと思います。
悪い感情に支配されてはいけませんが、いい感情、そしてモチベーションや覚悟の感情に心が支配された時、それこそ本当の自己啓発が成功するということなのではないでしょうか。
僕はそこに至れたと思います。
これからはその話をしていきたいと思います。